
蔦野鳥の森は、青森県十和田市の奥入瀬渓流上流に広がる自然豊かな森で、ブナの原生林と大小の沼が点在する景勝地である。
蔦七沼と呼ばれる湖沼群は、四季折々の景観が美しく、静寂の中で水面に映る木々や野鳥の姿が訪れる人を魅了する。
遊歩道が整備されており、気軽な散策から本格的な自然観察まで楽しむことができる。
湿原を知る
蔦野鳥の森は、十和田八幡平国立公園内にあるブナの森である。
ブナの原生林の中には、蔦七沼と呼ばれる7つの沼(蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪沼・赤沼)がある。
これらの沼は、八甲田山系の大規模な地すべりや崩落によって生まれた複雑な地形に、時間をかけて水が溜まり、大小の沼や湿地が形成されたことに由来する。
これらの湿潤環境の中でブナ原生林が発達し、多様な動植物が生息する豊かな森が育まれた。
周辺には千年以上の歴史を持つ蔦温泉もあり、人々の暮らしや文化と自然が重なり合う地として歩んできた。

蔦沼の背景には、赤倉岳が聳える。
湿原を巡る
蔦温泉を起点としたコースは、赤沼以外の6つの沼を90分ほどで巡ることができる。

4月下旬
雪解けと新芽の美しい時期。
気温が低いので、歩きやすくて気持ち良い。


装備・体力・スキルについて
よく整備された道で歩きやすい。
春先は、雪解けで地面がぬかるんでおり、スニーカーでは厳しかった。

生息する生き物について
春には、モリアオガエルの産卵が観察できる。
カワセミやアカショウビンなど多様な野鳥が生息し、撮影地として知られている。
湿原を訪ねる
アクセス
八戸西スマートICから1時間ほど。
天気
施設: トイレ・駐車場・食事

関連サイト
コースの基点となる蔦温泉旅館に泊まり、のんびりと過ごすのも良いだろう。