2025.8.22-23 火打山登山と天狗の庭木道歩きの記録 byゲンヤさん

CNN「日本の最も美しい場所31選」選ばれた火打山・髙谷池そして天狗の庭が紹介されていました。

写真を見ると紅葉の素晴らしい景色ばかり写っていますが、真夏の景色はどんなものか、天狗の庭の湿原歩きを愉しみに出掛けます。

1日目は妙高高原駅下車。笹ヶ峰登山口まで直行バス。樹林帯の登山道を黒沢池ヒュッテで宿泊。

2日目は茶臼山・髙谷池・天狗の庭・火打山を登頂、笹ヶ峰登山口に下山する計画です。写真と一緒に再度歩きながら記録を作っていきました。

1日目

妙高高原駅舎脇の案内所の軒に燕の巣がありました。中に3羽の雛がいました。親が餌を持ってくる度に口を大きく開けて餌を貰っていました。終わると直ぐに親は飛び立っていきました。広場には、10羽くらいのツバメが飛び回っていました。街中では観れなくなった景色に見とれていました。この風景がいつまでも続きますように。

コンパス時代に立派な受付建物。入山料500円 木製の記念を貰ってきました。

登山道の始まりは木道が続いています。ブナの木が林立し、ミズナラもあります。林床には日本海特有の多くの植物が共生しています。

標高1,900 m近辺まで上がってくると、オオシラビソを主とする針葉樹林帯になってきます。

標高2,000 m近辺。高谷池分岐を過ぎると高木が無くなり笹が多くなります。

黒沢池湿原に来ましたが、雨が少なく、小さな池塘は底の地肌が見え、地が割れていました。このような所にも温暖化の影響が来ているように思えます。

先の方に池が見えます。通常だと右の枯れ木の近くまで水面が来ているそうです。

この後黒沢池ヒュッテに到着して、宿泊しました。

 

2日目

茶臼山への登山路より黒沢池ヒュッテ(左奥の青い屋根)と黒沢池湿原の湖沼群。

茶臼山頂上(標高2175 m)。ヒュッテより約50分。

「天狗の庭」への木道 正面の山は火打山。

こちらの水路も枯れています。

天狗の庭の湖沼群の遠景。

天狗の庭の湖沼群。

ライチョウ平より見る天狗の庭の全体像。

登山路の脇のお花畑。

火打山頂 「天狗の庭」より約1時間ほどで到着。

ナナカマドの実。

折れ曲がったダケカンバの木。折れ曲がって伸びる枝に環境の厳しさがよく表れている。

高谷池の池塘と高谷池ヒュッテ

高谷池湿原の畔に建つ三角屋根の山小屋で、湿原に佇んでいるといった感じを受ける。

次来た時はここに泊まって天上の楽園を満喫しよう。秋の紅葉風景がひきつけるようです。

午後の1時を過ぎると上りの登山者はいなくなりました。

木漏れ日差す、閑散とした登山路を下山。直射日光を遮る木々の葉の陰が本当に有り難い。

ほとんど無風の中、たまに葉を揺らす風に下着をパタパタさせて全身で涼しさを受け止める。

自分の歩く音だけを聞きながら、他の音から遮断された世界を感じました。登山口に辿り着いて、終了しました。
山の神に感謝をしました。

あとがき

アメリカCNN「日本の美しい風景31選」に選ばれた火打山高谷池の紅葉は「天井の楽園」として知られますが、紅葉でなくても十分に素晴らしい。

その景色を見ようと、今までに2回計画しましたが、延期が続いていました。

ようやく念願叶い、熱い最中ですが訪れることができました。

今年の暑さは予想以上でした。

雨が少なく池塘が干上がって地肌が露出、地割れを見たのは痛々しい限りでした。

標高1300 mから2,000 mの間で木々の植生変化を登りながら見ることができ、その環境の対応力の素晴らしさに感動いたしました。

湿原では水と草花一体を真近かに見るのが楽しみでだったので、離れたところからしか見られなかったのは、ちょっと残念。

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